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香港の9月電気代、2社とも上昇 HK Electricは5.9%増、CLPは0.1セント増

香港の電力2社が2026年8月25日、9月分の電気料金に上乗せされる「燃料調整費」(燃料費の市況変動を毎月の請求に反映させる調整項目)を発表しました。主に香港島・南丫島を供給するHK Electric(香港電燈)は1度60.7香港セント(8月比+3.4セント)、九龍・新界・離島を供給するCLP(中華電力)は45.1香港セント(同+0.1セント)で、両社とも上昇しましたが上げ幅には大きな差があります。また両社とも、使用量の少ない住宅用の顧客に1度8香港セントを差し引く補助・還元を2026年8〜10月に実施しており、対象条件が会社ごとに異なります。

9月分の燃料調整費:60.7香港セントと45.1香港セント

HK Electric(香港電燈)は公式発表(2026年8月25日)で、9月分の燃料調整費(Fuel Clause Charge)を1度あたり60.7香港セント(8月比+3.4香港セント)としました。基本料金込みの平均実質単価(Average Net Tariff)は188.6香港セントで前月比1.8%増です。引き上げ率「5.9%」はSCMPの報道による数値で公式発表に記載はなく、8月の絶対値(57.3香港セント)も60.7-3.4の逆算です。SCMPは今回を「5月以降で4回目の連続的な引き上げ」とも伝えています。CLP(中華電力)は公式ページで、9月分の燃料費調整(Fuel Cost Adjustment)を45.1香港セント(8月の45.0セントから+0.1セント)とほぼ横ばいで発表しました。

両社とも住宅用の小口世帯に「1度8香港セント」の補助・還元

見落とされがちですが、8香港セントの軽減措置はCLPだけでなくHK Electricも実施しています。HK Electricは公式発表で、2026年8〜10月に月間使用量450度以下の住宅用顧客へ1度8香港セントの「特別電力補助」を提供すると明記。CLPも2026年6月26日の公式メディアリリースで、同じ8〜10月に1請求期(per bill)あたり900度以下の住宅用顧客へ1度8香港セントの特別還元を実施すると発表し、対象は住宅用顧客の約5割の見込みとしています(月450度使う世帯なら3カ月合計で還元額100香港ドル超)。SCMPによると、還元適用世帯の9月分燃料費調整は実質37.1香港セント(45.1-8)です。つまり両社の違いは「還元の有無」ではなく、上げ幅の大きさと補助の対象条件(HK Electric=月450度以下、CLP=1請求期900度以下)にあります。両社とも対象は住宅用のみで、商業用契約は含まれません。

450度使う世帯の請求額は8月からどう変わるか

月450度を使う世帯を例に、HK Electricは公式発表で自社エリアの試算(基本料金・特別電力補助を考慮のうえ月額+15.3香港ドル)を示し、CLPエリアについてはSCMPが独自に試算した数値(+45香港セント。CLP公式にはこの試算はありません)を報じています。いずれも同じ作り方の数字(燃料調整費の増分×450度:3.4セント×450=1,530セント=15.3香港ドル、0.1セント×450=45セント)で、そのまま比較できます。香港島側の増加額は九龍・新界側の約34倍です。補助・還元は8月分からすでに適用中のため、対象世帯でも9月の請求額は前月より上がります。

背景:LNGスポット価格の高騰

HK Electricは、LNG国際スポット価格が今年前半の地政学的な出来事以前の水準から2倍以上に高騰・上昇継続していることを引き上げの理由とし、5〜7月の燃料コスト増が反映の時間差で9月分に効いてくると説明しています。CLPの上昇についてSCMPは「過去3カ月の実際の燃料コストの変化を反映したもの」と伝えるにとどまり、両社の上げ幅の差の具体的な理由は2026年9月時点で分かっていません。またHK Electricは8〜10月、香港島4地区・16カ所に「クールコーナー」(冷房の効いた休憩スペース)を設け、熱中症対策や省エネ講座などで約1万人を支援する見込みです。

自分のエリアと対象条件を確認する

供給エリアはSCMPによれば、HK Electricが主に香港島・南丫島、CLPが九龍・新界・ランタオ島(東涌・ディスカバリーベイなど)とその他の離島です。補助・還元の対象基準もエリアで異なり、HK Electric=月間使用量450度以下、CLP=1請求期あたり900度以下(月単位でなく請求書がカバーする期間の使用量)で判断します。冷房を使う夏場は使用量が伸びやすいため、まずは手元の請求書で使用量を確認し、詳細は各社の公式ページでご確認ください。香港島に事務所のある日系企業の実務担当者は、9月の光熱費が上振れする前提で見ておくとよいでしょう(補助・還元は住宅用のみ対象)。

まとめ

2026年9月分の燃料調整費は、HK Electric(香港島・南丫島)が60.7香港セント(8月比+3.4セント)、CLP(九龍・新界・離島)が45.1香港セント(同+0.1セント)と、両社とも上昇しましたが上げ幅には大きな差が出ました。8〜10月は両社とも住宅用の小口世帯に1度8香港セントの補助・還元がありますが、条件はHK Electricが月450度以下、CLPが1請求期900度以下と異なります。燃料調整費は毎月見直される変動値です。最新の数値は各社の公式ページで必ずご確認ください。

出典

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