国際

マカオ3口岸で通関簡素化 通行証1枚で双方向、非中国籍の居民も対象

ニュースの要点

2026年8月18日から、澳門と珠海を結ぶ港珠澳大橋口岸(珠澳大廳)・横琴口岸・青茂口岸の3口岸で、通関手続きを簡素化する3つの措置が実施されています。澳門政府が2026年8月17日に公表した告知によるもので、澳門居民・香港永久性居民は「港澳居民来往内地通行証」(回郷証)を出入境の双方向で使えるようになりました。告知はこの通行証について「非中国籍を含む」と明記しており、香港永久性居民となっている日本人も条件を満たせば対象です(2026年8月時点)。

3つの措置の内容

  • 澳門居民・香港永久性居民:3口岸の合作査験自助通道と横琴口岸の聯合一站式車道で、「港澳居民来往内地通行証(非中国籍を含む)」を双方向に利用可能。事前に自助通関登記(香港永久性居民は内地・澳門の双方、澳門居民は内地)を済ませていることが条件です。
  • 内地居民:「一年多次有効中華人民共和国出入境通行証」保有者が、港珠澳大橋口岸・横琴口岸の合作査験自助通道を利用可能(内地側は備案口岸に限る)。
  • 一部の外国籍人士・台湾居民:横琴口岸の聯合一站式車道のみが対象。台湾居民は「五年期台湾居民来往大陸通行証」保有者に限られます。

いずれも有人カウンターは対象外で、3口岸以外の澳門の口岸も当面対象外です。対象口岸は措置ごとに異なり、3口岸すべてが対象なのは1つ目の措置のみです。

何が変わったのか

これまでは澳門から内地へ向かう際は通行証、内地から澳門へ戻る際は身份証と、方向で使い分けが必要でした。今回、通行証1枚で往復とも通関できるようになります(入澳時は身份証も引き続き利用可)。

日本人読者への影響

対象は香港永久性居民であり、就労ビザの非永久性居民(駐在員)は「当面は適用しない」とされ対象外です。中国国家移民管理局は2024年7月から、香港・澳門の非中国籍永久性居民に「港澳居民来往内地通行証(非中国籍)」(有効5年、1回90日以内)を発給しており、これを保有し登記を済ませていれば対象になり得ます。なお同通行証で内地での就労・就学・取材はできません。

3つ目の措置(横琴口岸の聯合一站式車道のみ)は、査証・事前入境許可なしで澳門に入境できる外国籍人士のうち、外国人永久居留身份証保有者や、6か月以上の居留許可・数次査証を持つ電子旅券保有者が対象です。車道のレーンのため、車で横琴へ渡る場合の話です。

背景

土台となる「合作査験、一次放行」方式の自助通道は2018年に港珠澳大橋口岸で先行導入され、その後横琴・青茂両口岸に拡大されました。今回はその仕組みの上で使える証件と対象者の範囲を広げたもので、澳門政府は出入境手続きの簡素化と越境体験の向上を目的に掲げています。

今すべきアクション

対象になりうる方は、①有効な「港澳居民来往内地通行証(非中国籍を含む)」を保有しているか、②内地・澳門双方の自助通関登記を済ませているか、この2点をまず確認してください。証件番号がHから始まる通行証と澳門居民身份証を併せ持つ場合は、澳門での証件関連登記の要否も確認しておくと安心です。就労ビザで滞在する駐在員(非永久性居民)は現時点で対象外のため、企業側も適用範囲を正しく把握しておく必要があります。

まとめ

2026年8月18日から、3口岸で通関簡素化の3措置が実施されています。澳門居民・香港永久性居民は通行証を双方向利用でき(要事前登記)、一部の外国籍人士・台湾居民は横琴口岸の車道レーンを利用できます。運用ルールは変更されることがあるため、最新情報は澳門政府や中国国家移民管理局の公式案内でご確認ください。

出典

← トップに戻る