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新皇崗口岸、重陽節の日曜に開業後最多15.2万人で混雑 案内は最大45分、訪問客からは「2時間並んだ」の声

2026年10月12日に開業した、香港と深圳を結ぶ新しい陸路の「皇崗口岸」(Huanggang Port。口岸は出入境の検査・通関を行う拠点)で、重陽節にあたる10月18日(日)、1日の通関者数が開業以来最多の15万2,068人に達しました。保安局(Security Bureau)はこの日の午後、通関に最大45分かかると案内していましたが、一部の中国本土からの訪問客は最大2時間並んだと話しています。この「2時間」は訪問客の報告で、当局が示した待ち時間ではありません。

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が10月19日に伝えたもので、立法会(Legislative Council、香港の議会)の議員は、新しい通関方式への不慣れや、事前登録をしていない人の自動化ゲート利用、窓口端末の動作の遅れなどを原因に挙げています。自動化ゲートの登録条件(10月9日)や開通の告示(10月10日)は開業前の記事でお伝えしたため、本記事では開業後の混雑の実績と原因に絞ります。

10月18日・19日の通関の数字(2026年10月時点)

SCMPが伝えた各当局の数字は次のとおりです。

  • 10月18日(日)の通関者数:入境事務処(Immigration Department)の統計で15万2,068人。開業以来の1日最多で、出境7万7,166人・入境7万4,902人でした。うち香港人が13万3,265人、中国本土からの訪問客が1万6,832人です。
  • 保安局の案内:日曜の午後、口岸の混雑状況を知らせる「Easy Boundary」で皇崗を「繁忙」と表示し、通関に最大45分かかると案内しました。
  • 10月19日(月)の入境:連休の最終日にあたるこの日の午後2時〜4時の入境は9,401人でした。保安局によると、9月の週末4回の同じ時間帯に、旧来の皇崗/落馬洲管制站を通った入境者数の平均と比べて366%多い水準です。
  • バスの増強:運輸署(Transport Department)は月曜、路線バス(専営バス)約120台、ミニバス40台、越境バス130台を運行・待機させました。ピーク時の運行間隔は路線バスが2〜3分、ミニバスと越境バスが3〜4分です。

366%増は前日や前の週末との比較ではなく、上記の9月の平均との比較です。SCMPは、月曜の入境の流れは秩序立っていたと伝えています。

設計能力の半分程度でも長い列に

報道によると、新皇崗口岸の設計上の能力は1日最大30万人・車両1万5,000台で、当初の想定は1日10万〜20万人でした。18日の15万2,068人は設計能力のおよそ半分で、当初想定の範囲内です。

議員が挙げた混雑の原因

以下はいずれも議員の発言で、当局が原因として認めたものではありません。

Ben Chan Han-pan議員(立法会交通事務委員会主席)は、日曜の混雑の主な原因として、香港側と深圳側が連携して審査する新しい通関方式(香港政府の中国語名称は「合作査験、一次放行」)に利用者が慣れていなかったことを挙げました。事前登録をしないまま自動化ゲートを使おうとした人がいたこと、旅客の急増で口岸が対応しきれなくなったこと、窓口の端末が長時間の稼働で遅くなり、再起動が必要になって列が延びたことも指摘しています。

Chong Ho-fung議員は、重陽節の連休のピークで長い列は避けられなかったとの見方です。日曜の午前10時〜午後2時に約4万人(1時間あたり約1万人)が通ったとし、長い行列は政府も自身も予想していた範囲内だったと述べています。また、通関できない理由がさまざまで、現場ではその理由をすぐに特定できない場合があり、混乱を招いたと指摘しました。車両レーンでは、日曜に香港側と深圳側のデータが一致せず再起動する場面を目撃したといいます。

同議員は、登録手続きと利用資格の周知強化を求め、周知が進めば、子ども連れの家族が列の先頭まで来てから対象外と分かり、有人窓口へ回る事態を防げるとしています。あわせて、外国人と香港居民が共用できるレーンの増設も提案しました。登録が進めば混雑は続かないとの見通しも示していますが、これは議員の見込みで、週末や連休の混雑が今後どうなるかはまだ分かりません。

深圳へ出かける前に確認したいこと

入境事務処の落馬洲課副指揮官、Yung Ka-wai氏は、状況をリアルタイムで監視し人員を柔軟に配置しているとしたうえで、旅客には早めに計画を立て、適切な口岸を選び、ピークの時間帯を避けるよう呼びかけています。報道の内容を踏まえると、次の点を出発前に確かめておくと安心です。

  • 自動化ゲートの事前登録:新皇崗口岸の自動化ゲート(香港政府の中国語名称は「合作査験」自助通道)は1つの身分証で3つのゲートを通過する仕組みで、対象となる居民は事前登録が必要です。利用する予定があれば、出発前に登録を済ませておきましょう。対象者や登録方法は入境事務処の公式案内で確認してください。
  • 子ども連れの場合:7歳未満の子どもは自動化ゲートを使えず、保護者と一緒に有人窓口を通ります。7〜17歳は保護者が登録すれば自動化ゲートを使えます。家族で出かけるときは、誰がどのレーンを通れるかを事前に確かめておくと、列の先頭で窓口を移る事態を避けやすくなります。
  • 連休・祝日の出発時間:連休や祝日は、出発前にEasy Boundaryで混雑の表示を確認し、ピークの時間帯を避けたり、別の口岸も選択肢に入れたりする計画が役立ちます。

まとめ

新皇崗口岸は開業から1週間足らずの10月18日(日)に、1日15万2,068人と開業後最多の通関者を記録しました。保安局の案内は最大45分でしたが、訪問客からは最大2時間並んだという声も出ています。議員は、新方式への不慣れ、未登録での自動化ゲート利用、窓口端末の遅れを原因に挙げています。

数値は2026年10月時点の報道に基づくもので、口岸の混雑状況や自動化ゲートの利用条件は変わることがあります。最新は保安局や入境事務処の公式情報で要確認です。

出典

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