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香港・週末25〜26日は荒天の予報 天文台の見通しと台風シグナル

【ニュースの要点】

  • 香港天文台(Hong Kong Observatory、以下 天文台)は2026年7月23日朝の局地天気予報で、フィリピン以東の低圧部が熱帯低気圧に発達したとしています。同日午前5時(香港時間)時点の中心はマニラの東約920キロ、時速約25キロで西北西へ進み、ルソン海峡付近へ向かうと予想しています。
  • 同日午前4時5分発表の9日間天気予報では、この熱帯低気圧が今週後半に南シナ海北東部へ入って次第に強まり、週末に広東東部沿岸付近へ向かう可能性がより高いとしつつ、上陸位置と香港からの距離には依然として不確実性があると明記しています。
  • 香港については、7月25日(土)遅くから26日(日)にかけて風が強く、時折突風を伴うにわか雨と雷雨、うねり(swells)があるとの展望です。
  • 7月23日確認時点で発効中の気象警告は「非常に暑い天気の警告(Very Hot Weather Warning)」1件のみ(7月22日11時45分発令、同日16時20分再発令)で、台風シグナルも暴雨警報も出ていません。

予報は数時間単位で変わります。最新は香港天文台の公式情報でご確認ください。

猛暑の週前半から、週末は荒天へ

香港は今週前半、副熱帯高気圧の尾根に覆われた猛暑局面です。天文台は7月23日・24日とも概ね晴れて酷暑とし、23日の市街地の最高気温は約34度、新界(New Territories)はさらに2度ほど高いとしています。

流れが変わるのが週末です。9日間天気予報(同日午前4時5分発表)は、熱帯低気圧が今週後半に南シナ海北東部へ入って次第に強まり、週末に広東東部沿岸付近へ向かう可能性がより高いとしたうえで、上陸位置と香港からの距離には依然として不確実性があると併記しています。25日(土)遅くから26日(日)は風が強く、激しい突風を伴うにわか雨と雷雨・うねりがあり、来週前半から中頃も広い低圧の谷の影響で天気は不安定なまま——というのが同予報の見立てです。

なお7月23日午前5時時点で、天文台はこの擾乱を「熱帯低気圧(tropical depression/熱帶低氣壓)」と表記しており、名前は付いていません。

週末の予報を数字で見る

日付 最高/最低 天気 風
7/25(土) 32度/27度 時々日が差し、数回の突風を伴うにわか雨と雷雨。夜にかけて雨が次第に増える。うねりあり 北西 風力4〜5、のち海上と高地で風力6
7/26(日) 30度/26度 曇りで時折突風を伴うにわか雨と雷雨。雨脚が強まる時間帯あり。うねりあり 西〜南西 風力5、海上と高地で風力6〜7
7/27(月) 30度/26度 曇りがちで時折にわか雨と突風を伴う雷雨。初め一部地域で雨脚が強い 南 風力4〜5

(香港天文台 9日間天気予報、2026年7月23日午前4時5分発表)

ここでいう「風力4〜7」は蒲福風級(ビューフォート風力階級)による風の予報で、シグナルが何号出るかの予告ではありません。シグナルの発令は、香港での実際の風の状況と見通しをもとに天文台が判断するもので、風力予報から自動的に決まるものではありません。

「上陸地点」「台風名」とどう付き合うか

熱帯低気圧の進路予報は複数の数値予報モデルの解の集まりで示され、モデルが割れている段階では想定される上陸位置は数百キロ単位でぶれます。それでもメディアやSNSでは、具体的な地名や台風名まで挙げた情報が流れることがあります。

天文台が7月23日午前4時5分時点の公式予報に書いているのは、「広東東部沿岸付近へ向かう可能性がより高い」と「上陸位置と香港からの距離には依然として不確実性がある」の併記のみです。具体的な上陸地点や台風名は、この時点の公式予報には含まれていません。

台風シグナルと暴雨警報は「別系統」

在住者がもっとも混同しやすいのが、この2つの関係です。

番号が1・3・8・9・10と飛ぶ理由

香港の熱帯低気圧警告シグナルは1号・3号・8号(北西/南西/北東/南東の4方位)・9号・10号の段階で運用され、5〜7号は欠番です(天文台の警告・信号データベース、2026年7月23日確認時点。現行の「8号 北西/南西/北東/南東」表記は1973年1月1日導入、3号は1956年4月15日導入)。日本の「台風◯号」は発生順の通し番号ですが、香港のシグナル番号は香港で吹く風に対する警戒レベルを示すもので、意味がまったく違います。

暴雨警報は黄・紅・黒

暴雨警報信号(Rainstorm Warning Signals)は、黄色=1時間あたり30ミリ超、赤色=同50ミリ超、黒色=同70ミリ超の雨が香港で広く降ったか降ると予想され、なお続く見込みの場合に出されます(天文台、2026年7月23日確認時点)。台風警告など他の悪天候警報とは独立しており、台風シグナルが出ていなくても黒色暴雨は出ますし、その逆もあります。今回の見通しは「突風を伴うにわか雨と雷雨」寄りであることを踏まえると、風のシグナルだけを見ていると足をすくわれかねません。

週末型の荒天は、どこに効くのか

今回の接近見通しは土日に当たるため、効いてくるのは平日の「出勤・登校」以外の場面です。

週末に日本へ帰省・出張する方、逆に日本から家族や来客を迎える方は、フライトの運航が最初の関門になります。天文台は25日・26日の両日について「うねり(swells)」を明記しており、海のレジャーやフェリーは風雨が本格化する前から影響を受け得ます。買い出しは金曜のうちに済ませておくと動きやすくなります。

日系企業では、週末稼働のある部門(小売・飲食・物流・工場・警備・週末イベント)のシフト連絡経路と判断者を金曜中に確認し、月曜朝の再開判断のフロー(誰が・どの情報を見て・いつまでに・どう伝えるか)を整理しておくことが実務的です。天文台は来週前半から中頃も広東沿岸の天気は不安定なままだとしており、週末で終わる話ではありません。悪天候時の勤務の取り扱いについては、労工処(Labour Department)が実務規範「Code of Practice in Times of Adverse Weather and “Extreme Conditions”(悪天候および「極端な状況」の際の実務規範)」を公表しています(詳細は出典欄のリンク先を参照)。

確認先と、見るタイミング

天文台の熱帯低気圧の位置・予報進路のページは、対象範囲(北緯7〜36度・東経100〜140度)では香港時間の04時・10時・16時・22時に更新、より香港に近い範囲(北緯10〜30度・東経105〜125度)に入った場合は3時間ごとに更新するとしています(2026年7月23日確認時点)。金曜夜と土曜朝にもう一度見るという型を作っておくと、過不足がありません。リンク先は出典欄をご確認ください。

まとめ

2026年7月23日時点で確かなのは、次の4点です。フィリピン以東に熱帯低気圧があること。天文台が週末に広東東部沿岸付近へ向かう可能性がより高いとしていること。ただし上陸位置と香港からの距離には不確実性があると天文台自身が明記していること。そして同日時点で発効中の警告は「非常に暑い天気の警告」のみであること。シグナルが出るかどうか、出るとして何号かは、現時点では分かりません。

予報は数時間単位で変わります。週末の予定を決める前に、香港天文台の公式サイトまたはMyObservatoryアプリで最新の情報をご確認ください。

なお、悪天候時の早期退勤・業務再開・遅刻や欠勤の扱い、賃金の取り扱い、旅行キャンセル保険や営業中断保険の適用可否は、個々の雇用契約や約款によって結論が変わります。本記事は一般的な情報であり、個別の案件は労工処への照会や、労務・法務の専門家、保険会社にご相談ください。

出典

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