香港特区政府の保安局(Security Bureau)と深圳市口岸弁(深圳市で口岸行政を担当する部署)は2026年10月9日、香港と深圳を結ぶ新しい陸路の「皇崗口岸」(Huanggang Port。口岸は出入境の検査・通関を行う拠点)を、10月12日(月)午前6時30分に正式開通させると共同で告示しました。旅客と旅客車両の通関は24時間体制です。同時に、臨時の深圳側旅客棟と落馬洲管制站(Lok Ma Chau Control Point)の間の旅客通関は停止します。
深圳への出張や越境通勤、週末の北上で落馬洲管制站を使ってきた人は、月曜の朝から経路の見直しが必要になります。あわせてバス各社も、皇崗口岸へ向かう新路線と乗継運賃の優遇を打ち出しています。
当サイトの10月9日の記事では開通日を報道ベースでお伝えしていましたが、今回の告示で日時が公式に確定しました。自動ゲートの事前登録の条件やタクシーの新しい乗り方は前回の記事で解説しているため、本記事では月曜からの通関ルートとバスの情報に絞ってまとめます。
政府の告示で確定したこと(2026年10月9日公表)
告示は2026年10月9日午前11時(香港時間)に公表されました。確定した内容は次の3点です。
- 開通日時:2026年10月12日(月)午前6時30分に正式開通し、運用を始めます。
- 24時間通関:旅客と旅客車両の通関サービスを24時間提供します。
- 旅客通関の停止:開通と同時に、深圳側の皇崗口岸の臨時旅客棟と落馬洲管制站の間の旅客通関が停止します。
なお、皇崗口岸のうち香港側の口岸区域と関連する拡張区域は、2026年7月31日午前0時から香港特区の管轄下に置かれています。今回の告示は、その口岸が正式に開通・運用を始める日時を定めたものです。
止まるのは「落馬洲管制站と臨時の深圳側旅客棟の間の旅客通関」
落馬洲管制站は、香港側にある道路の出入境検査施設です。告示が名前を挙げているのはこの落馬洲管制站で、鉄道の落馬洲支線管制站ではありません。名前が似ているので注意してください。
停止の対象は、落馬洲管制站と、深圳側に臨時で設けられていた旅客棟の間の旅客通関です。本記事で確認できたのはこの旅客通関の停止までで、落馬洲管制站の施設全体の扱いや、貨物・車両の通関がどうなるかは確認できていません。
皇崗口岸へのバス:新路線と乗継運賃の優遇(2026年10月9日時点)
バスの路線と運賃は、香港電台(RTHK)の2026年10月9日の報道に基づく情報です。
- 九龍巴士(九巴、KMB):新たに3路線を設けます。日中の2路線は皇崗口岸と葵芳・天水圍を結び、月曜(10月12日)から運行します。夜間の1路線は上水・大埔を経由して沙田市中心へ向かいます。新路線との乗り継ぎは、指定された乗り継ぎの組み合わせの大半で、高い方の運賃だけで済みます。九巴の月票(月ごとの定期券)も新3路線をカバーします。
- 城巴(Citybus):小西灣・啓徳・青山灣(屯門)方面への日中路線を設けます。香港島内(南区・半山・西区など)のどこから乗っても、既存の城巴路線と香港島方面の新路線B13を乗り継ぐ場合の合計は一律27.6香港ドルが基本原則で、B13だけに乗る場合の運賃と同じ額です。アリペイ(Alipay)と連携した2香港ドル分のクーポン(バウチャー)も用意されています。
- 新大嶼山巴士(New Lantao Bus):港鉄(MTR)烏溪沙駅に接続する日中路線を運行します。
- 緑色ミニバス(路線と運賃が決まったミニバス):6路線で、うち3路線は夜間路線です。
- 跨境バス(越境バス):24時間運行の5路線があります。
九巴の新路線の運賃額や所要時間、城巴の各路線の運行間隔などの細かい条件は、本記事では確認できていません。乗継優遇の適用条件を含め、利用前に各社の公式案内で確認してください。
月曜から越境する人が確認しておきたいこと
- 経路の切り替え:10月12日(月)の朝以降に落馬洲管制站を通って深圳へ渡る予定がある人は、皇崗口岸など別の経路に切り替える前提で予定を組み直しておくと安心です。
- バスの路線と運賃:バスで皇崗口岸へ向かう場合は、乗る路線と乗継運賃の適用条件を出発前に各社の公式案内で確かめておきましょう。
- 早朝・深夜の帰路:口岸の旅客通関は24時間ですが、報道で夜間運行とされているのは九巴の1路線、緑色ミニバスの3路線、24時間運行の跨境バス5路線です。遅い時間に戻る予定なら、帰りの便があるかを事前に確認しておくと安心です。
まとめ
新皇崗口岸は2026年10月12日(月)午前6時30分に正式開通し、旅客と旅客車両は24時間通関になります。同時に、臨時の深圳側旅客棟と落馬洲管制站の間の旅客通関が止まるため、落馬洲管制站を使ってきた人は週明けからの経路を見直す必要があります。
バスの新路線と乗継運賃の優遇は、2026年10月9日時点の報道に基づく情報です。運賃や路線は変わることがあるため、最新は香港政府と各バス会社の公式案内で要確認です。

